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◆中小企業診断士第1次試験「財務・会計」目的と内容
◆科目設置の目的
財務・会計に関する知識は企業経営の基本であり、また企業の現状把握や問題点の抽出において、
財務諸表等による経営分析は重要な手法となる。
また、今後、中小企業が資本市場から資金を調達したり、成長戦略の一環として他社の買収等を行うケースが増大することが考えられることから、割引キャッシュフローの手法を活用した投資評価や、企業価値の算定等に関する知識を身につける必要もある。
このため、企業の財務・会計について、以下の内容を中心に知識を判定する。
◆財務・会計の試験内容
◆簿記の基礎
- 簿記原理
- 会計帳簿
- 決算処理一巡
(試算表・精算表の作成、決算仕訳、貸借対照表・損益計算書の作成)
◆企業会計の基礎
- 損益計算書
(収益の会計、費用の会計) - 貸借対照表
(資産の会計、負債の会計、純資産の会計) - 企業結合
(合併・分割、連結決算) - キャッシュフロー計算書
- 会計ディスクロージャー
- 税効果会計
◆原価計算
- 原価概念
- 原価計算の種類と方法
◆経営分析
- 経営比率分析
(収益性、流動性、生産性、成長性) - 損益分岐点分析
- 利益増減分析
◆利益と資金の管理
- 利益計画
(限界利益と貢献利益、プロダクト・ミックス) - 予算・実績差異分析
- 資金繰りと資金計画
◆キャッシュフロー(CF)
- CF の種類と算出
(CF の概念、営業CF、投資CF、財務CF)、 - CF マネジメント
(フリーCF、運転資金の管理、CF 関連比率)
◆資金調達と配当政策
- 資金調達の形態
(内部金融と外部金融、直接金融と間接金融、自己資本と他人資本、企業間信用、リース) - 資本コスト
(借入金のコスト、社債のコスト、普通株式のコスト、剰余金のコスト、加重平均資本コスト) - 配当政策
(配当の種類、配当性向、配当政策の効果) - 最適資本構成
(財務レバレッジ、モジリアーニ・ミラー(MM)理論)
◆投資決定
- 貨幣の時間価値と割引キャッシュフロー(DCF)
- 投資評価基準
(回収期間法、会計的投資利益率法、内部収益率(IRR)法、正味現在価値(NPV)法、収益性指数法) - 不確実性下の投資決定効用理論
◆証券投資論
- ポートフォリオ理論
(ポートフォリオのリスクとリターン、効率的ポートフォリオ、最適ポートフォリオの選択) - 資本市場理論
(資本資産評価モデル(CAPM)の理論、指数モデル、CAPM と財務決定)
◆企業価値
- 株価の算定
(配当割引モデル、株価収益率、株価純資産倍率、株価キャッシュフロー倍率) - 企業価値評価モデル
(割引超過利益モデル、割引キャッシュフローモデル) - 企業合併・買収における企業評価
(収益還元方式、純資産方式、市場株価比較方式)
◆デリバティブとリスク管理
- リスクの種類
- オプション取引
(コールオプション、プットオプション) - 先物取引
(先物為替予約、通貨先物取引) - スワップ
(金利スワップ、通貨スワップ)
◆その他財務・会計に関する事項
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